さまざまな異物に対する自己防御の役割
私たちの身の回りには目には見えない有害物質が存在します。
免疫は体内に侵入してきたウイルスや細菌などの異物を除去し、健康の体を守る自己防衛の役割として支えています。
2つの自己防衛の役割「自然免疫」と「獲得免疫」
『自然免疫』とは皮膚や粘膜などで病原体を防ぐ作用するものです。からだの中に細菌やウイルスなどの自分でないものが入ってくると、その抗原に対して攻撃します。
『獲得免疫』とは自然免疫では防ぎきれなかった病原体や異物(抗原)を詳しく確かめて攻撃する防御反応で、獲得免疫の武器のひとつに抗体があります。これまでに遭遇したことのないウイルスに対してはそれに対応した抗体を準備するための時間が必要となりますが、一度でも体内で戦った経験のあるウイルスに対しては、その敵を記憶していて、素早く抗体を産生し、強力な攻撃を仕掛けることができます。
免疫サポートの手掛かりは生活習慣に
●良質の良い睡眠
睡眠はからだとこころの回復を行う働きがあり、免疫機能の増強など、食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣と同じように健康に深く関わっています。
質の良い睡眠をとると、生活のリズムが整いやすくなり、体内ホルモンのバランスも保たれやすくなるので、肥満や高血圧、耐糖能障害、循環器疾患、メタボリックシンドロームといった生活習慣病の予防につながります。 質の良い睡眠が得られると日中の状態が良くなり、活動的に過ごすことができます。日中の活動的な生活がまた、良質な睡眠をもたらし、からだとこころを健康にします。
●ストレスの軽減
ストレスが積み重なると免疫力の低下につながります。
ストレスで免疫力が低下する原因には、自律神経の乱れが大きく関係しています。自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、この2つのバランスが保たれることで免疫機能は正常に働きます。
たとえば、「悲しい」「こわい」「腹が立つ」などのストレスがかかると、交感神経が緊張し、副交感神経とのバランスが崩れます。これらの神経は、白血球やリンパ球といった、体を病原体から守る免疫細胞の働きに関係しているため、バランスが崩れることで免疫力が弱まるのです。
自己免疫力を上げましょう
太ももの前の筋肉伸ばし足上げ運動(椅子に座って行う)・・・膝を片足ずつ膝を伸ばしてゆっくり伸ばします。逆足も同じように動かします。
仰向けになり、片脚をまっすぐ上に伸ばします。その脚を付け根から外側・内側に10回ひねり、股関節を動かします。
椅子に座り、左腕を肩の高さに上げ、肘は90度くらいに軽く曲げ、右手で左手首を持ち左側面を伸ばしていきます。(10秒キープ)反対側も同様に行います。
●免疫をサポートする食品の摂取
免疫細胞の働きを活性化させるβ(ベーター)グルカンが含まれている食品を摂取することです。
βグルカンを含む食品は、大きく分けて3種類存在します。 それはキノコ類、パン酵母、黒酵母です。 日本ではマイタケ、シイタケ、エリンギ、なめこ、ヒラタケといった身近なキノコから抽出されたβグルカンが、とても多く広がっています。
●可視総合光線療法の多様な作用(免疫増強作用)
免疫は外界から接する、のどや鼻・気管支・胃・腸などの粘膜組織で外界から細菌などをとり除く働きがあります。体内に入った病原体や体内で発生したがん細胞等の異物を排除するのは白血球の働きです。可視総合光線療法は、血行を改善し、体温を上げることで、粘膜の働きを良好にし、白血球の好転・体内に侵入した病原菌を捕食して病気を防ぐ働きをする食菌能を高めるため免疫力を強化する働きがあります。可視総合光線療法による免疫調整が有効です。
●骨を健康に!
骨の強度が低下してもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
症状
骨の代謝バランスが崩れ、骨形成よりも骨破壊が上回る状態が続き、骨がもろくなって骨折している状態のこといいます。骨のカルシウム分(骨量)が少なくなり、骨の強度が低下してしまいます。骨粗鬆症は自覚症状がほとんどありません。1番問題となるのは、転倒やくしゃみなどのわずかな衝撃でも骨折しやすくなることです。
骨粗鬆症は、原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症の2種類があります。
●原発性骨粗鬆症とは、加齢や生活習慣の乱れ、閉経などが原因で起こる骨粗鬆症です。
加齢
早期に骨粗鬆症となることを予防するためには、若いうちから食生活や運動習慣に気をつけることが大切です。
女性ホルモンの低下
女性ホルモンのエストロゲンには、骨吸収を緩やかにする効果があります。女性の場合、閉経によって女性ホルモンのエストロゲンが減少することで骨粗鬆症を発症しやすくなります。
生活習慣
運動不足により、骨への負荷が不足すると骨量は減少します。また食事からのカルシウム・ビタミンD・ビタミンK・日光に当たらない生活などの欠乏は、骨密度・骨質の低下につながります。
●続発性骨粗鬆症とは、病気や薬や栄養障害などで引き起こされる骨粗鬆症のことをいいます。内分泌系の不調のほか、生活習慣病が主な原因となります。原発性骨粗鬆症と同様、骨密度が低下し骨折しやすくなります。
●骨を健康にする食材
骨粗しょう症では、骨量を増やすために食事から栄養素を摂取することが重要です。特に、カルシウム多く含む食事を心がけるようにしましょう。
カルシウム・・・の主成分はリン酸カルシウムです。新しい骨をつくるのに欠かせません。(牛乳・乳製品・大豆製品・小魚)
ビタミンD・・・カルシウムの吸収を促進し、血液に入ったカルシウムを骨まで運ぶ働きがあります。
ビタミンK・・・骨のタンパク質を活性化して、骨の形成を促します。
(納豆・小松菜・ブロッコリー)
マグネシウム・・・骨をつくる成分です。さまざまな酵素の働きを助けます。(バナナ・ひじき・さつま芋)
可視総合光線療法と免疫
可視総合光線療法は、その光と熱の作用により、からだを温め、粘膜の血流を改善して粘膜の働きを強化し、白血球が動き回る作用や体内に侵入した病原微生物や異物を退治し、強化して、免疫力を高める作用があります。