動静脈吻合(AVA血管)の働き
厚着をしているのに手足が冷えてしまう経験があります。
●身体の中の血管は、心臓から動脈を通り、毛細血管で酸素や栄養を各臓器に
届け、静脈を通って心臓に戻ってきます。
毛細血管の手前にある、静脈と動脈をつないでいる血管が動静脈吻合
(AVA血管)です。

●動静脈吻合(AVA血管)は、脳や心臓などを冷やさないように守っています。
動静脈吻合(AVA血管)は、顔・手・足等の末端部分にあります。
●外気温が高い場所にいると動静脈吻合(AVA血管)や毛細血管が開き沢山の血液が
動脈から静脈に流れ全身や全身や手足等が温かくなります。

●体温が低下するのを防ぐため動静脈吻合(AVA血管)が細くなり暖かい血流は減少
し、脳や心臓など冷やさない為血液を温める血液の量が減少してしまう為、血
液から熱が逃げてしまい手足などが冷えますが、冷たい血液が身体の中心部に
戻ってくる時には血液は暖かくなります。よって、身体の中心部は暖かくなり
手足などが冷えてしまいます。
●『冷え』によって体温が低下すると血管が収縮し筋肉への血流が減少し筋肉が硬
直し柔軟性が低下してしまい、結果として関節にかかる負担が増加し発痛がで
てしまいます。
手足の冷えの原因
血行不良、自律神経の乱れ、体質的な冷え性、筋肉量の低下、貧血、動脈硬化、不規則な生活習慣、血管の老化、過度なダイエット、女性特有の疾患などが挙げられます。
『冷え』と『高血圧』の関係
寒さを感じると体は体温を逃がさないように血管を収縮させるので、血行不良になり交感神経が活発になり、血圧が上昇します。特に手足等の末端は血行不良になる為、冷えを感じやすいのです。
『冷え』と『低血圧』の関係
『低血圧』になると、血液を全身に送り出す機能が弱まり、手足などの末端まで血液が届きにくくなります。その為、手足等の末端の温度が低下し、『冷え』を感じてしまいます。
脂肪と冷えの関係
脂肪は筋肉に比べ血管が少なく、熱を伝えにくいです。
皮下脂肪は体温を防ぐ反面冷えを感じやすい部分です。
過剰な体脂肪は血行不良を起こし冷えを長引かせます。
筋肉と冷えの関係
筋肉は運動によって熱を生み出し、体温を上げます。
筋肉量が少ないと熱を生み出す力が弱まり、体が冷えやすくなります。
筋肉には、大量の血液が流れており、血行を促進ます。
脂肪と筋肉のバランスの関係
脂肪と筋肉のバランスは、健康と体型維持において重要なポイントです。
・生活習慣病の予防・免疫力向上・骨粗鬆症の予防
・筋肉が多いほど基礎代謝が上がり太りにくい体質になるので、適度な筋肉量
が必要
・筋力を上げる運動や有酸素運動を取り入れ脂肪を減らし筋肉量を増やします
・過度なダイエットは、栄養不足・ホルモンバランスの乱れ、筋肉量の減少、基
礎代謝の低下をもたらします
肥満による『冷え』の原因
肥満になると基礎代謝が低下します。筋肉が少ないと、生命維持に必要なエネルギーである基礎代謝が低下する原因にもなります。筋肉は熱を生み出す組織である為、基礎代謝が低いと体温が上がりにくく、冷えを感じてしまいます。
肥満によって血管が圧迫され、血液中の脂質が増加すると血行不良になり『冷 え』を感じやすくなります。
肥満になると自律神経のバランスが崩れてしまい体温調節が上手くいかなくなってしまいます。
運動不足により脂肪の蓄積・筋肉量の低下、血行不良になり、『冷え』の原因になります。
対策
湯船に浸かる、運動をする、バランスのとれた食事や温かい食事摂取を習慣付ける、睡眠をしっかりとる、ストレス解消をする
- 下肢の筋肉を増やす運動(大殿筋・大腿四頭筋などのエクササイズ)をすることで全身に血流を良好になります。
簡単にできるエクササイズ
殿筋の筋肉を鍛える
写真参考

足裏を温めることによる効果
・冷え性の緩和や足のむくみの軽減
・足裏の適度な温熱により筋肉の緊張緩和やリラックス効果
・免疫機能の向上
足裏を温めることにより、足先で収縮した血管が広がり、血流が促進されます。ふくらはぎで心臓に血液を戻す働きをしているので全身の血行が促進され、体が温まります。
東洋医学では、『冷え』は身体のバランスが乱れているサインと考えられています。整体で、身体の歪みを整えることで、『冷え』の改善に導きます。
♦東洋医学における
『冷え』の症状
気虚(ききょ)
【症状】
・気力やエネルギー不足状態
・疲れやすい・倦怠感 ・やる気・気力が出ない
・免疫力の低下 ・食欲不振 ・手足が冷える 等
【原因】
・過労 ・ストレス ・不規則な生活 ・偏った食生活
・加齢 等
②血虚(けっきょ)
温かい血液が手足まで届かなくなる状態
【症状】
・顔色が悪い ・肌が乾燥する ・めまい・立ちくらみ
・動悸 ・不眠 ・月経不順 ・感情が乱れる 等
【原因】
・偏った食事 ・過度なダイエット ・出血 ・慢性疾患
・ストレス 等
③陽虚(ようきょ)
体を温めたり、活動を促したりするエネルギーが不足した状態
【症状】
・寒がり ・手足の冷え ・疲労感 ・無気力
・食欲不振 ・下痢・頻尿 ・腰痛 等
【原因】
・体質 ・過労 ・冷えた飲食摂取 ・加齢 等
上記3つの【改善方法】
・バランスの良い食事をとる ・運動習慣を身につける
・シャワー以外の入浴をする ・整体を受ける
・十分な睡眠を確保する ・自分に合ったストレス解消法をみつ
け継続する
冷えと可視総合光線療法
可視総合光線療法は、血管を広げ、血流を促進することによって手足の末端まで温かい血液が届きやすくなります。
また、自律神経のバランスを整え細胞を活性化し代謝の促進することで体全体に熱を生産して体を温める効果があります。
『整体院かがやき』では整体の他に可視総合光線療法のメニューがご用意されています。
是非ご利用ください。